当院は地域の基幹病院として、急性期心臓血管疾患に対応できる医療体制を備えております。24時間365日、専門スタッフが緊急の心臓カテーテル検査や治療を行っており、救急医療に力を注いでおります。特に柏市内における急性期循環器疾患の対応件数は非常に多く、当科の役割は非常に大きいものと考えております。また年間約2,000件の心臓および末梢血管に関するカテーテル検査・治療を実施しており、全国でも有数の心臓カテーテル治療施設となっております。複雑な虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療に関しても積極的に対応しております。また近隣の医療機関で診断された急性心筋梗塞などの急性期循環器疾患の患者さんに対しましても当院から救急車を出動し、いち早く治療が開始できるよう患者さんの速やかな収容を行っております。又重症な循環器疾患患者さんに対しましては、専門の医療スタッフが24時間365日CCU病棟で管理を行います。

最近増加している心不全に対しましても、その原因となっている心疾患に対して検査を行い、心不全の発症を予防すべく治療を行っております。不整脈疾患に対するアブレーション治療やペースメーカーをはじめとしたデバイス治療にも積極的に対応しております。また心臓外科とも毎週合同カンファレンスを行い、患者さんの病状に合わせた適切な治療方針の決定を行っています。更に2024年11月から新設されたハイブリッドルームを活用し、TAVI（経カテーテル的大動脈弁植え込み術）をはじめとした構造的心疾患の治療も行っていく予定です。また急性期の不安定な状態が落ち着いた患者さんには、当院の心臓専門としたリハビリスタッフと共に、心臓血管疾患発症の2次予防を目的とした心臓リハビリテーションも積極的に行っております。

近隣の医療機関とも密接な連携を行っており、地域医療への貢献も行っております。